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英雄不在の時代 IV

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ラ・ロシュフコーという大英雄の言葉

「勇猛心は、大きな危険を目の前にして、いたずらに惑わされず乱されない。英雄たちはこんな勇猛心によって、予期しない事態にも泰然自若とし、理性の自由な働きを失わずにいられる」

 

このラ・ロシュフコーという人物は、フランス人なら誰でも知っているほどの、偉人です。

まず、名前がすごい。ラ・ロシュフコー公爵フランソワ六世という堂々たる名前です。

つまり、フランス王といとこの間柄、貴族中の貴族であるとともに、女性のために一命を賭けるという気質。フランスが二つに分断された時、逆風にさらされている貴族たちをまとめて、領袖として戦地を駆け巡ります。味方は馬上のラ・ロシュフコーの姿に勇躍し、敵は怯えたことでしょう。

結果、顔面に銃弾を受けますが、奇跡的に回復するという強運の持ち主。その後、思想の本として構成まで残る『箴言集』を出版します。

この『箴言集』に書かれているのが、「勇猛心は、大きな危険を目の前にして、いたずらに惑わされず乱されない。英雄たちはこんな勇猛心によって、予期しない事態にも泰然自若とし、理性の自由な働きを失わずにいられる」です。

「英雄」?複数形?
たくさんいるの?
英雄はいるのいないの?

というモヤモヤ。次回Vに続きます。

東京で哲学教室や作文教室を開いています。
また、思考塾というAI時代を生き抜く子育ての場も設けています。

東京では、港区三田、台東区浅草で開いています。
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鎌倉でも、てらてつを開いています。略してかまてつ。

会場は、建長寺塔頭の正統院さんです。



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