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大竹稽の理念

共悦

悦びとは何か。発見の悦び、達成の悦び、合格の悦び。
寿司や鰻を前にした悦び。ショパンを聞く悦び。桜が舞い落ちる悦び。
ニーチェはいった。人間とって大事なのは、共に苦しむ体験より共に悦ぶ体験である。
君は仲間の成功を共に悦べるか?
そして君の悦びを伝えられるか?

君は君自身を向上させながら、すでに多くの人(友人、仲間、家族、教師)も向上させている。
これを、「自立即他立 他立即自立」という。

そもそも君には、共悦の精神が宿っているんだ。

感動

共悦の精神を開花させるには、まず「自立」が求められる。
ところで、君は感動したことがあるか?

昨今、「感動」を売るサービスが溢れている。しかしそれは受動的なものであって、芯から揺り動かされるものではない。
本来、感動は、己の足、己の手、己の頭を使ってこそ生まれる。
それが積極的な感動

学びの姿勢の秘訣も、まさにここにある。
誰かの答えを探しても、そこに感動は生まれない。
学びが苦しみであるのは、人に依存しているから。
これは「他立」ではない。「他者依存」だ。
学びが悦びであるとき、ぼくたちは己の才能を活かしている。

失敗なんてなんのその。
むしろ、滑って転んで迷ってしまった道中に、君は「素敵な宝」を見出すはずだ。
そこに感動が生まれる。
その過程で、創造力や表現力や、そして知性が養われる。
そして、君は自立した己を見出すはずだ。

共に生きる

「よく生きる」このテーゼによってぼくたちは倫理的な生き物になった。
けれども、これが命令・義務になることを、哲学者たちは拒む。
「べき」論に陥る思考は、やせ細って錆びついている。
« A un enfant de maison, qui recherche les lettres, ayant plustost envie d’en reussir habil’homme, qu’homme sçavant, je voudrois aussi qu’on fust soigneux de luy choisir un conducteur, qui eust plustost la teste bien faicte, que bien pleine. »

「物知りの人間を育てるのではなく、有能な人間を育てることが教育の王道、詰め込まれて満たされた頭より、上手く仕上げられた頭が大事だ」

モンテーニュのいう「詰まった頭」とは、悦びをアウトプットできない頭だ。なぜなら、頭だけでなく、目も心も閉じているからだ。
一方、「良く仕上がった頭」とは、誰にでも開かれた頭。

モンテーニュは、また、こんなこともいっている。
「哲学ほど、快活陽気なものはない。こういってよければ、哲学は悦びに満ちたもののはずである。哲学は活き活きした心持ち、晴れ晴れとして心持ちを説くのだ」

« Il n’est rien plus gay, plus gaillard, plus enjoué, et à peu que je ne dise follastre. La philosophie ne presche que feste et bon temps. » Montaigne, Essais, Livre I, « De l’institution des enfants »

本来、全ての学びには悦びが伴う。学びそのものが悦びであるはずだ。
しかし、手段でしかないことが目的となってしまい、本来の悦びが忘れられている。
それでは、孤立か、あるいは他者依存になるばかりだろう。
ぼくも君も、自立即他立に戻り、共に生きる悦びに気づかなければならない。

東大を二度辞めて

「なぜ東大を二度も辞めたの?」
しばしば怪訝な顔をされる。
そりゃそうだ。
無駄に東大入ってんじゃねーよ!そんな非難が聴こえてくる。
「同じ年代の男たちは、どんなにストレスを抱えていても歯を食いしばって、頑張って、仕事をしているのに、なんでお前はそんなにふらふらしているんだ?」ってね。
これは嘲りか?失笑か?
実際、ぼくは迷っていた。
建長寺の元総長には風来坊と名付けられた。
なぜ二度も東大を辞めたのか?
「見逃せない問題に遭ってしまったから」
それがたまたま二度あった。

さて、ぼくはいま、君たちに「迷えばいい」と伝えよう。
しかし一つ大切なことがある。

己の足で迷うこと

己の足で歩き続けるからこそ、悦びと感動が生まれる。

共悦の学び場

そして、感動の学び場
そして、自立と他立の学び場

共悦の精神は天賦のもの。
プロになる才能とは別の、誰にでも与えられた才だ。
学ぶ力も同じように天与のもの。

ぼくと共に、人生に渡って己の才を活かす姿勢を身につけよう。

大学合格や、入社昇進などはその結果に過ぎないが、ぼくと学びを共にした全員、心願成就させている。
しかしそれは、ぼくのではなく、君たちの才の賜物だ。

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