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英雄不在の時代 II

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現代に英雄は出ない!
 

まずはここから始めましょう。

ところで、あなたと本の出会いにはどんなエピソードがありますか?
本屋さんでぶらぶらしているところ出会ったもの。

知人の紹介で出会ったもの。

本との出会いは、まさに人との出会いの如し。

今回、僕にも一冊の本との出会いがありました。

それが、ベルトルト・ブレヒト『ガリレイの生涯』です。戯曲です。

これは、テーマ「英雄」で調べていたところ出会った本。

人に例えるなら、同じ志を持った仲間というところでしょうか。

地動説を唱えたガリレイは、教会によって異端審問にかけられます。拷問にもかけられたガリレイは、自説を撤回させます。その姿に失望した弟子から、「英雄のいない国は不幸である」と非難されるのですが、すぐさまこのように答えます。

 

「違う。英雄を必要とする国が不幸なのだ」

 ブレヒトは、「求めて待つだけで動かない」私たちを非難しているのです。いつか英雄が現れて、目前の大問題を全てすっかり解決してくれる、そんな人任せの心理を非難しているのです。


続きは「III」にて。

東京で哲学教室や作文教室を開いています。
また、思考塾というAI時代を生き抜く子育ての場も設けています。

東京では、港区三田、台東区浅草で開いています。
あなたも哲学対話を楽しみませんか?
 

鎌倉でも、てらてつを開いています。略してかまてつ。

会場は、建長寺塔頭の正統院さんです。