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作文秘技伝授01

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作文堂は2014年に港区三田の龍源寺さんから始まりました。10年以上、試行錯誤しながら、子どもたちや多くの老若男女に支えられながら続けてこられました。

哲学者でもある自分が常に考えてきたことは、「考えるとは?」です。

その自答がようやく見出せました。

「考えるとは、さまざまな視点に立つことであり、そして発見することである」

作文でもこれは同じです。

「君が書きたいことは?」と問う指導者もいます。それがすでに、子どもたちにとっては苦痛なのです。大人だってそうですよな?そんな問いをする指導者だって、きっと「あなたはなにが書きたいですか?」と詰め寄られたら冷や汗をかくでしょう。

「書きたいことがない」という子どもたちは答えます。そこで「ないわけない!考えなさい!」なんて言い返してはいけません。そんなこと言う人も、同じことを聞かれたら「ない」と答えるはずです。その人も考えられないのです。

しかしこれは、「ない」ではなく「わからない」という意味なのです。より明確にすれば「考え方がわからない」と言う意味なのです。

だから私は、「考えるとは、さまざまな視点に立つことであり、そして発見することである」と説明します。

だからこそ、さまざまな年齢や背景を持つ人たちがいることが、作文教室には望ましいのです。作文堂には、お爺さんお婆さんだって、参加します。それで「さまざまな視点に立つ」ことが実感できるのです。