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徳川家康との接点

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ベストタイムズのコラムで徳川家康の遺訓を読み解きました。

「人の一生は重荷を負って遠き道を行くが如し。急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし」

今やますます、家康の遺訓が自分にとっての要となっています。

「重荷」のない人生なんてないでしょう。

「不自由」だからこそ不足がないのです。
 

哲学を学び続けた自分には、家康のこの遺訓は腑に落ちます。そして今、この遺訓が、娘との未来へ向けてともに歩く続けるための激励となっています。



そんなみやこは家康と誕生日が同じ。

そして自分は、家康の故国、三河の出身です。

「定型」や「標準」に縛られてしまった思考の持ち主にとっては、「障害」は忌み嫌われるでしょう。「一般人にできて自分にはできない」「自分が平均以下になる」「他の人ができるキャリアの妨げとなる」のが「障害」であると、彼らは思い込んでいます。

 

 しかし、この思い込みこそ「不自由を常と思えば不足なし」からどんどん離れていき、結局は「一般人」ばかり追いかけて自分すら見失ってしまう原因となるのです。

根本的に、私たちは不自由なのです。不自由のまま、足りているのです。障害のあるままで自由なのです。

自閉スペクトラム症(ASD)と診断された5歳の娘に贈りたい 「徳川家康の遺訓」に込められた想い【大竹稽】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)東大理三に入学するも現代医学に疑問に抱き退学、文転し再び東大に入る。東大大学院博士課程退学後はフランス思想を研究しながら、禅の実践を始め、現在「こども禅大学」を主宰する異色の哲学者・大竹稽氏。迷い、紆余曲折しながら生きることを全肯定する氏は、「障害」というテーマを哲学的に考察している。社会の趨勢を知る軸ともなる特別寄稿。第4回。www.kk-bestsellers.com