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大晦日

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大晦日。

 

恒例行事、というものもずいぶん変わってきました。

国や地域の、という意味でもそうですし、自分の恒例行事も、昔と今はまるで違います。

子供の頃は、ほとんどテレビを許されなかったのですが、わずかに紅白歌合戦だけは見られました。

そんな紅白歌合戦も、もうずいぶん前から、出演者?が続いています。また見る機会はあるのかしら?

 

十代高校生の頃は、熱田さん。東京に住み始めてからは湯島天神や明治神宮。そう、二年参りです。

誰もが知っているような有名は神社に行っていたのですが、四十代からお寺に参拝するように。

妻と結婚してからは妻の実家のお寺のお手伝いをしています。


さて、フェイブックを始めて年末の恒例行事にしているのが、フェイスブックで繋がっている人を身の程に調整すること。現実的な交流という土台がない「フレンズ」は、僕の身にすぎますので、サイズ調整(500人程度)をしています。

とはいえ、どうしても、どうしても。

何をどう頑張っても、もはや現実的に交流できない人がいます。

そんな人が、僕の友達に2名、残るようになりました。
 

二人とも、なんと言いますが、愛着があります。

外せない、というのは「愛着があるから」だけではありません。

もう鬼籍に入られているからです。
 

フェイスブックの彼女たちは笑顔で満たされています。

こういうところに現れるのは、陽に当たる部分、ということですかね。

でも、永別している彼女たちのその笑顔に、僕は寂しさを感じます。

笑顔も、ただ華やかで楽しげな陽の気持ちだけではなく、陰の思いも起こさせるのですね。

陽も陰も、表裏一体。

いや、表裏一体どころではありません、同じ笑顔が陰にも陽にもなるのです。陰陽は全く同じものなのでしょうね。

同じ涙が、嬉しさでもあれば悲しさでもあるように。

 

ただ、心が揺り動かされいる……

でも、「揺り動かされる」ということに、僕は愛着を覚えてしまうのです。

新しく生まれる小さな命にも、もう二度と会えない人たちにも。

さて、来年は丑年。皆さんはどのような年を思い描いていますか。

どうか、皆さんにとって良い年になりますよう。