「なんでそんなことしたの?」
第三者にはそう見えてしまうかもしれない、それが決断。
例えば、将棋の一手。定跡にはない手を打つ。
例えば、てらてつ仲間のコメントから思い出した、キングカズの代表落ち。あの時の岡田監督は、まさに決断したのでしょう。
あるいは、東大医学部を辞める。ぼくですね。一番困惑したのは、父母だったでしょう。京を授かり、今更ながら、父母の気持ちに気付かされます。「親の心子知らず」は、きっと、親子関係の普遍的事実なのでしょうね。
閑話休題。
さて、「決断」をテーマにしていた先月の「てらてつ」ですが、おかげさまで多くのエピソード、多くの視点をいただきました。
コンピューターは決して人生を送れません。人間の選択は悲喜こもごも、感情を揺さぶるものですね。計算内の選択は感動を産みません。
さて、かまてつ(鎌倉のお寺で哲学する)で頂いたエピソードや意見から厳選してみました。
まずはこれ、いかがでしょう。
「決断することで、余分なものを捨てられる」
これを逆転すると、こうなります。
「余分なものを捨てないと決断できない」
決断は、人生を整える好機だということですね。
みなさん、このテーゼはいかがでしょう?
ぼくは大きく首肯しました。
いろんなものを抱えたまま選んでいく、ぼくたちの平時ってこんなもんじゃないですか。でも、どんどん抱えるものを増やしていくと、追い込まれてしまう時が必ず来る。
そこが決断ポイントなのでしょう。
「人生を整える」と言いましたが、決断は「自己を磨く」機会でもあるのでしょう。
整えるということは、余分なものを捨てることなのですからね。
引き続き、決断エピソードと決断話しを募集しています。
てらてつに参加してみませんか?
会場は東京は港区三田の龍源寺さんです。
鎌倉でも、てらてつを開いています。略してかまてつ。
会場は、建長寺塔頭の正統院さんです。